ビギナーによるビギナーのためのオススメ韓国映画 ①
みんなー映画は好きかー!
\おー!/
韓国映画は好きかー!
\お…?/
そんな人のためのオススメ韓国映画いくつかピックアップしてみました。ぶっちゃけ私が特に好きなやつを集めただけなんですけど。
ここ数年、韓国映画がヤバいって話は映画を好きな人なら聞いたことはあると思います。世界の映画祭で騒がれるような作品が増えてますよね。興味はあるけど何から見たらいいかって人がいれば少しでも助けになればいいなと思ってます。
そういう私もそもそも映画を見始めて日が浅いので、韓国映画にまで手を出し始めたのは今年に入ってからのレベルです。なのでタイトルにも免罪符のように書いておきました。どうも、ビギナーオブビギナーです。
それじゃ行くぜ!着いて来る気のあるやつだけ着いて来な!
監督:パク・チャヌク/製作:2000年
あらすじ:韓国軍を筆頭とした国連軍と、北朝鮮軍の兵士が共同で警備に当たるJSA(共同警備区域)において、ふとしたきっかけから許されざる友情を育む事になった南北の兵士達の交流と顛末を描いたフィクション映画。(wikiより)
ハリウッドでも活躍している名前があるのでそこに反応してくれた方も多いかもしれません。というよりこの映画自体が相当有名ですね。
パク・チャヌクは去年アメリカで「イノセント・ガーデン」を撮った監督です。世界的に注目されている韓国監督の一人で、復讐三部作(オールドボーイ、親切なクムジャさん、復讐者に憐れみを)が有名です。
この映画の見所はなんと言っても韓国軍のイ・ビョンホンと北朝鮮軍のソン・ガンホらによる友情が育まれていく過程です。
大の男が4人揃って子供染みた遊びに興じている様は本当に子供に戻ったように無邪気でとてもかわいいのです。夜ごと監視所に集まってカード遊びをしたりお菓子を分けたり女の話をしたり、まるで毎日が修学旅行のよう。
あのイ・ビョンホンがどこにでもいそうな、どちらかと言えば気が弱いような青年を演じているのも印象深かったです。人情味のある兄貴分のソン・ガンホも、見ているこちらまでヒョン…!と呼びたくなってくるほどに頼りがいがあってかっこいい。
永遠にこのまま続くはずのない関係だと分かっているからこそ、彼らが楽しそうにしていればいるほど見ているこちらは苦しい思いをすることになります。「出会わなければよかったのに」ものと言いますか、彼らの友情が深まっていけばいくほどに「やめて!それ以上幸せにならないで!」と叫びたくなってきます。
なぜなら、私たちはその友情に終わりがくると知っているから…
監督:ポン・ジュノ/製作:2006年
あらすじ:漢江から突如上陸した黒い両生類のような怪物(グエムル)は、河原の人々を捕食殺害し、露店の男カンドゥの娘、ヒョンソを捕まえて水中へ消えた。ヒョンソは怪物の巣の下水道から携帯電話で助けを呼ぶ。一方、在韓米軍は怪物は未知の病原菌を持ち、感染したとみられるカンドゥを捕えようとする。カンドゥと一家はヒョンソを救う為に追われながら怪物を探す。(wikiより)
はいまたきたソン・ガンホ。JSAがしっかりしたソン・ガンホならこっちはダメダメなソン・ガンホです。そしてこの父親と娘の組み合わせ、どかっかで見たことあるな?って思った人いませんか。そうですスノーピアサーで親子役を演じてた二人です。ちなみに監督も同じです。
名前の知れた韓国映画を見ようと思えばだいたいどこか早い段階でソン・ガンホにはぶつかります。避けて通れません諦めてください。
この映画、どこが面白いかって面白い映画の要素がこれでもかって詰め込まれているところです。大きく言えばモンスターパニックものですが、更にウイルスパニックものであり、父親による娘奪還ものであり、ダメな男が根性ふりしぼるものでもあるのです。
映画で見せてもらいたい要素が全て詰まっていると言っても過言ではないと思います。しかもこれだけ景気良く要素をぶちこんでいるのにどれも中途半端になっておらず、ちゃんと一つのお話として無理なくまとまっているのも素晴らしい。
また主人公が正義感溢れたヒーローでないのもこの映画の魅力の一つです。ソン・ガンホはくたびれた服とプリン状態の髪で父親の店を手伝いながら娘と暮らしています。すぐ居眠りするしお客に出すものをつまみ食いするし、娘の方が全然しっかりしているダメな男。でも一度娘のためとなればとにかく必死に頑張る。スーパーパワーを発揮したりはしません。ただ必死に頑張るのです。
今にも泣き出しそうな顔(実際号泣する場面も多いけど)で娘のために必死で走り回るソン・ガンホに胸キュン(死語)してみませんか…?
3. アジョシ(原題:아저씨)
監督:イ・ジュンボム/製作:2010年
出演:ウォンビン、キム・セロン、キム・ソンオ
あらすじ:元・特殊要員のテシク(ウォンビン)は質屋を営み細々と暮らしている。彼を訪ねてくる人は、質屋に物を持ち込む人と隣に住む少女ソミ(キム・セロン)だけ。ソミはテシクを「アジョシ」と呼び慕い、テシクもソミに心を開いていく。そんなある日、ソミの母親が犯罪事件に関わり、ソミも一緒に拉致されてしまう。テシクはソミを救うため、一人で組織に乗り込んでいく。(wikiより)
ロリコンじゃないよアジョシ(おじさん)だよ!
冴えない質屋の男が実はハイパー強い化け物で喧嘩売った方が後悔させられるハリウッドでよくあるアレです。どこの国でもそういうの好きだよね、そう思って見始めたのですが韓国はやはり少し違いました。
なんといってもアクションが凄い。主役のウォンビンが自ら熱望して出演が叶ったということもあり、ウォンビンはこの役のためにフィリピンの棒術やロシアの特殊部隊が使うような格闘技を修行したそうです。そうしてこの韓国の最終イケメン兵器ウォンビンが出来上がったのです。
最初に監督が書いた脚本だと主人公は引退して時間の経った60代の男性になる予定だったらしいのですが、上に書いたようにウォンビンの熱望がありそれにより設定を変更したそう。でもこれは間違いなく正しかったと思います。
実際起こっていることは残虐なのに、ウォンビンが演じることでスタイリッシュに見える。私が特に好きなのはラスト、主人公が17人の敵と闘うシーン。ここのナイフの使い方がとにかくかっこいい!表情ひとつ変えずに敵を殺しまくった主人公が自分を慕ってくれる少女にだけ見せる表情もまたぐっとくるものがあります。
アクションが好きならば見ておいて損はないはずです!バイオレンスが苦手だという人も、やってるのがウォンビンだと思えば多少中和されて見えるのではないでしょうか。そんなことないか。